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2010年7月

2010年7月31日 (土)

『熱海の捜査官』、ちょっとトバし過ぎじゃないの?

オダギリジョー主演、三木聡監督・脚本という『時効警察』コンビの新作『熱海の捜査官』がスタートした。

レギュラー出演者に、岩松了、ふせえり、緋田康人……と、これまた『時効警察』でおなじみの面々が揃い、またあの世界なのだろうなぁと想像した通りのドラマだった。

それにしても、初回から濃い。冒頭のバス失踪シーンで登場する老人が小野栄一(60年代に『そっくりショー』の司会などで人気だったヴォードビリアン)だったり、市長役に団時朗、校長役に津村鷹志と、脇役陣もクセのある俳優を起用している。スティーブン・セガールの娘(藤谷文子)も、いいアクセントだと思う。

そして、ドラマ運びよりも多い(ように見える)小ネタのギャグシーン。中でも、ふせえり演じる桂東(けいとう)刑事って、『ピンクパンサー』シリーズに出てくる東洋人ケイトーのパロディだよね? こんなネタに気付く視聴者はほとんどいないと思うのだけど、それでもやってしまうのが三木ワールドの魅力だともいえる。

ただね、初回からこんなにてんこ盛りで、これからのワンクールをどう走らせていくのかがちょっと心配になったのだけど。

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2010年7月28日 (水)

コラム【ビル・マーレイの兄弟は、デブキャラ枠の隠れた逸材!?】

ビル・マーレイ……映画好きなら、まず知らない者はいないであろう。日本でも『トッツィー』(1982年)や『ゴーストバスターズ』(1984年)あたりから知られるようになり、今やハリウッドのトップスターのひとりである。

さて、そのビル・マーレイの兄弟と聞いてわかる人は? と、これはかなり難しい質問かもしれない。そもそも、兄のブライアン・ドイル・マーレイの勧めで俳優になったビルだが、兄のブライアンも弟のジョンも、それに末弟のジョエルも皆俳優である。

このマーレイ兄弟のうち、ビルは別格のスターになってしまったが、長兄のブライアンと末弟のジョエルもテレビドラマを中心に貴重な脇役として活躍している。ブライアンは「The Marvelous Misadventures of Flapjack」(2008年~2010年)というアニメでキャプテン・ナックルズという寸胴の海賊が持ち役だし、ジョエルはシットコム「ダーマ&グレッグ」(1997年~2002年)でグレッグの親友・ピート役で注目された。

ビルは中肉中背といったスタイルだけど、ブライアンとジョエルはしっかりデブキャラ系。背が低く、小太りなブライアンは「まるっこいお爺ちゃん」といった感じでホームコメディにも時たま顔を見せる。一方のジョエルは「ぽっちゃりした、とっちゃん坊や」という雰囲気で、これまたコメディ向き。

日本では無名に近いビル・マーレイの兄弟たちだが、ジョエルの方はゴールデングローブ賞を3年連続で受賞した人気ドラマ「マッドメン」(2007年~)の第1シーズンに、古参コピーライターのフレディ・ラムセン役でレギュラー出演していたので、日本でも多少は知られるようになったかもしれない。海外ドラマファンにしてみれば、「ダーマ&グレッグ」で変態チックなデブ検事を演じた俳優が、一転して「マッドメン」では酒に溺れて仕事を失うクリエイターという悲劇的な役を演じているのだから、油断できないものである。

ちなみに日本ではモテない要素であるデブキャラも、アメリカではそうでもないらしく、ジョエル・マーレイが20年以上連れ添っているのは美人女優のエリザ・コイルだったりする。二人は「ダーマ&グレッグ」で共演しており(皮肉にも、エリザはグレッグの元恋人・バーバラ役)、今ならDVDでエリザの美貌を確認できるはずだ。

日本の映画ファン、コメディファンは、仕事を選り好みする傾向の強いビル・マーレイよりも、役者業をとことん楽しんでいるように見えるジョエルやブライアンの作品にも注目してみてはどうだろうか?

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2010年7月24日 (土)

2010/07/24の出来事

★午後からMRI検査。結果、「上腕骨外側上顆炎」だという診断。いわゆる“テニス肘”である。ステロイド注射を打たれ、(たぶん一時的に)痛みが引いた。利き腕が使えなくなるのはマズイので、当分はステロイドのお世話になりそう。

★事務所のマネージャーO氏が今週で退社。男性マネージャーだが、寿退社だそうで。この業界で働く人には珍しいけれど、「奥さんの家業を継ぐ」という選択肢も、まぁいいんじゃないかね。

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2010年7月22日 (木)

コラム【ブラウン管で暴れまくったデブキャラスター~ドリュー・ケリー】

9年間にわたってアメリカのテレビ界で絶大な人気を得たシットコム「ドリュー・ケリーDEショー!」(1995年~2004年)。主人公のドリュー・ケリーを演じたのが、キャラクターと同名のコメディアン、ドリュー・ケリーだ。というか、人気コメディアンが自分と同じ名前のキャラクターを演じるというのは、アメリカのシットコムではひとつのパターンになっている。

ドリュー・ケリーは、1991年にジョニー・カーソン司会の「トゥナイト・ショー」に出演してコメディアンとして頭角を現した。日本ではほとんど無名だが、90年代半ば以降のアメリカでは、彼の顔を見ない週はないくらいテレビに出まくっていたのだ。見た目は、太った体躯に黒ブチ眼鏡の中年男。どう見ても大スターの器とは思えないが、こういうキャラクターに人気が集まるところが幅広い人種を受け入れる大国ならでは。このドラマで演じられているドリューは、デパートの人事部に勤める中間管理職という設定だが、気の優しい小心者で、なんというか(スヌーピーの飼い主の)チャーリー・ブラウンが大人になったらこんな人物になりそう……と思わせるような人物なのだ。

「ドリュー・ケリーDEショー!」には、メインキャラクターにもうひとりデブキャラを配してして、キャシー・キニーという女性コメディアン演じるミミ・ボベックというキャラクターだ。ドリューの務めるデパートの社長秘書という設定なのだけど、“秘書”という言葉からは最も遠い外見を持った女性であるところがまず笑わせる。70年代の日本のドラマ「ムー一族」で樹木希林と岸本加世子が踊りながら「チビ、デブ、ブス」と唱えるギャグがあったけれど、まさにその3つが揃ったキャラクターなのである。しかも、その外見に加えて、性格が最悪なのだ。外見の良くない女性というのは、その分性格でフォローされたりするものだけど、ミミは執拗にドリューをいびりまくる。こんな救いようのない人物がこれまた人気を集めたりするところなんて、やっぱり大国アメリカだよなぁ。

さて、これほどの人気者なら映画に進出するのが当然と思えるけれど、ドリューは頑なにテレビを舞台に活躍を続けている。映画出演は、ブレイク前の『コーン・ヘッズ』(1993年)や声優として出演したアニメ『ロボッツ』(2005年)など、数える程度だ。彼自身のキャラクター“ドリュー・ケリー”がとにかくテレビでは引っ張りだこで、いわゆる“himself(本人)”でのゲスト出演が膨大な数で存在するのだから、テレビの王様として満たされたコメディアン人生なのだと思う。このへんのところは、(プロデュースから脚本、主演までこなすことも含めて)日本でいえば欽ちゃん(萩本欽一)のスタンスとよく似ている。

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2010年7月21日 (水)

2010/07/21の出来事

★新宿ゴールデン街「マチュカバー」が5周年ということで、顔を出しに行く。店主の須田マチコさん(写真家で、コメディライター・須田泰成さんの奥様)に会うのも何年ぶりだろうか。

★新宿に早く到着してしまい、少し時間をつぶそうと入ったマクドナルドで「映画野郎」編集長の原口一也さんとバッタリ遭遇。ライターが書籍を出しにくくなった話とか、オスカーを獲ったサンドラ・ブロックの“ラジー賞を獲った方の作品”が日本で公開されないのはおかしいという話とか、まぁ、業界井戸端会話で1時間ほど。

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2010年7月20日 (火)

2010/07/20の出来事

★某映画の撮影に立ち会う。ロケ地は横浜。

★帰宅して、前日に録画した教育テレビ「0655~2355かなり傑作選」を観る。「アルデンテのうた」いいなぁ。

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2010年7月19日 (月)

コラム【ベルーシの影を踏んだ男~クリス・ファーレイ】

今回はデブキャラで売ったコメディアンを取り上げてみる。

日本でもデブタレント枠というものがあるが、彼らは太っていること自体が商品価値であり、中途半端にダイエットなどしてしまうと途端に仕事が減ってしまうそうだ。何年か前に伊集院光が数十キロのダイエットに成功したことがあったが、その頃に映画出演のオファーをした監督から「太った男をイメージしてキャスティングしたのだから、体重を元に戻せ!」と叱られたらしい。

海外のデブ役者に関しては、(太っているが故の愛嬌というプラス要素はあるものの)デブであることが絶対条件というわけではない。求められるものは、やはり演技力やセンスである。その好例が、7080年代に強烈な個性で活躍したジョン・ベルーシだ。彼が通常の体型だったとしても、『ブルースブラザース』(1980年)はヒット作となったはずである(これは、近年日本でも知名度の上がったジャック・ブラックにも同じことが言える)。

さて、ここにジョン・ベルーシに憧れてコメディアンになったデブキャラ男がある。ベルーシと同じく「サタデー・ナイト・ライブ」に出演して人気者になったクリス・ファーレイだ。日本公開作品では『ウェインズ・ワールド』(1992年)と続編の『ウェインズ・ワールド2』(1993年)、日本未公開だがビデオ化された主演作『クリス・ファーレイはトミーボーイ』(1995年)、『プロブレムでぶ/何でそうなるの』(1996年)、『ビバリーヒルズ・ニンジャ』(1997年)あたりで彼の活躍を知ることができる。

ベルーシに憧れていたとはいえ、クリス・ファーレイの得意としたキャラクターは過激なキャラで売ったベルーシとは正反対の“愛嬌のある小心者のデブ”であった。彼の主演作は基本的に、「気の弱いダメ男が一念発起して大成功を収める(または事件を解決する)」というベタな設定であった。それでも、「クリス・ファーレイだからいいか」と観客を納得させてしまうところはデブキャラの強みである。

クリス・ファーレイが憧れたジョン・ベルーシは、33歳の若さで薬物中毒が原因でこの世を去った。そして、ファーレイもまた(繊細さによるストレスがたたり)薬物中毒で亡くなっている。皮肉なことに、ベルーシと同じ33歳だった。

2008年には『ビバリーヒルズ・ニンジャ』の続編制作が発表されたものの、今年になって監督側と投資会社側(韓国の会社だったらしい)とのトラブルによって暗礁に乗り上げたとの情報が入った。これでは、天国のファーレイも浮かばれないだろう。続編映画制作の難しさを思い知らされる話である。

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2010年7月16日 (金)

2010/07/16の出来事

★某企画書の締め切りが今夜だったのだけれど、19日まで締め切り延長との連絡あり。資料集めにてこずっていたので、ホッとする。

★新宿にて、漫談家ナオユキ氏のライブ「ナオユキ特盛2」。ナオユキ氏は昨年と一昨年のR-1ぐらんぷりで準決勝まで進出した実力派。ゲストで秋田弁漫談の小町ちゃん、読経漫談の南野やじ君も出演。それにしても、今回は出演者が知り合いばかり。

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2010年7月15日 (木)

2010/07/15の出来事

★昼から最寄りのスポーツジムへ。あまりに蒸し暑いので、今年初のプール。いつも受け付けにいる(米倉涼子似の)お姉さんが水泳のインストラクターだとは知らなかった。

★土曜日のイベント用にコント台本を書き上げる。海水浴と生ビールがテーマ。生ビールは小道具ではなく本物を出す予定。しかも連続でジョッキ3杯は一気飲みする展開(笑)。

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2010年7月12日 (月)

2010/07/12の出来事

★「映画野郎」のコラム入稿。デブキャラコメディアンの話、今回はドリュー・ケリーとキャシー・キニーについて。2000年頃、よくアメリカに行っていたのだけれど、当時はテレビをつけるとドリュー・ケリーばかり出ていた記憶がある。

★連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、やっと貧乏脱却時代に突入。それにしても、向井理と杉浦太陽の40代という設定は無理があるよなぁ。ドラマは面白いから、あまり気にならないのだけど。

★参院選は与党の大敗に終わる。それにしても、数ヶ月の失政(とも言えない部分もあるが)で見限るのはいかがなものか。政治が安定しないのは、国民にも責任があることなのに。民主党は思い切って、蓮舫を総理大臣にしてみてはどうか? 初の女性総理は、いちかばちかのウルトラCになると思うのだけど。

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2010年7月11日 (日)

2010/07/11の出来事

★カナダから日本に来ている甥っ子と姪っ子を連れてディズニーシーへ。雨だとういうのに、そこそこ混んでいる。甥っ子の希望で、新アトラクションの「タートルトーク」に2回入る。大型スクリーンの中のカメが、観客とアドリブで会話するという内容。2回入って、2回とも指名されてしまう。雨のために夜のショーは中止。

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2010年7月10日 (土)

ロボコン、頑張り過ぎ!(笑)

今、70年代半ばを舞台にした脚本を進めていて、その参考資料として東映の特撮番組「がんばれ!!ロボコン」(第34話)を観ていたら……仰天シーンを発見! それは、ロボコンとロビンの乗ったロケットが暴走して民家を破壊してしまうという場面で、ぶち破った壁の脇にあった立て看板がなんと“トルコ嬢募集”! 「高級優遇・月収十万・素人の方歓迎」という文言が非常にリアル! 1秒あるかないかのシーンなのだけど、子ども番組でトルコ風呂の看板を置く必然性はないだろう。スタッフの遊びだとしても、よく上が許したものである。さすが70年代のドラマ制作現場は大らかだなぁ。

※説明するまでもないが、トルコ風呂とは現在のソープランドのこと

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2010年7月 9日 (金)

2010/07/09の出来事

★それにしても今年の夏は湿度がキツイ。北海道育ちの人間には地獄の日々である。といって、クーラーをガンガンにかけると、それはそれで体に堪える。

★十年来の付き合いだったフリー編集者から、軽井沢に移住したとの知らせ。夏の間だけだったら、軽井沢住まいも良さそう……と、気持がちょっとグラつく。

★ホームドラマチャンネルで「必殺仕掛人」第7話を観る。敵役に中尾彬とマイク真木。中尾彬も30歳そこそこのはずだが、すでにキャラが濃い。歌手としてはちょっと下り坂になった頃のマイク真木が、スケベな小悪党ぶりを怪演。真木蔵人の父親として、モテ親父キャラになってしまった近年のマイク真木からは想像つかない配役である。

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2010年7月 8日 (木)

「声優」という職業はない?

アニマックス「創ったヒト」、今週と来週のゲストは大塚周夫さん。「ゲゲゲの鬼太郎」ねずみ男役ということで、鬼太郎役の野沢雅子さんと共に出演。

大塚さんは、“声優”という名称が生まれる前から外画の吹き替えなどで声の仕事をやっていた人である。アニメや外画の仕事を「俳優の仕事の一分野」という認識でいて、これまでもインタビューでは「“声優”などという職業はない。自分は俳優であり、声の演技はそのひとつ」と語っている。だから、今回のゲスト出演ではそのあたりをどう司会者側が運んでおくのかと思っていたら、思い切り「声優の大塚周夫さんです!」と紹介していて、観ているこっちがヒヤヒヤしてしまった。

こういうインタビュー形式の番組では、インタビューする相手の経歴を調べておくのは基本なわけだけど、それ以上に気をつけるべきなのは相手の信条・ポリシーを知っておくことだと思っている。今回の場合、番組が“声優”という職業を肯定している以上、大塚さんに対しては、最初に「大塚さんは声の仕事に関して、これこれのスタンスでいらっしゃいますが……」という切り口でエクスキューズしておくべきではなかっただろうか。このへんのことろは司会者よりも、台本を書いた構成作家の責任である。大塚さんはオトナだから、始終にこやかに受け答えされていたけれど、ケンコバ君や喜屋武ちあきちゃんが無邪気に「声優として……」と言う度に「うわわっ! 大丈夫か!」と心配してしまった。

まぁ、大塚さんがトーク番組に出るのは大変貴重なのだから、企画自体は良かったと思う。……けれど、ねずみ男ばかり取り上げないで、もうちょっとブラック魔王とか外画の話を聞いてもいいんじゃない?

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2010年7月 7日 (水)

美男・美女ほど怪演をさせよ!

「怪しげな演技」と書いて「怪演」。平成以降の(特にゴールデンタイムの)ドラマでは、めっきりと怪演で注目される役者というものを見かけなくなった。

自分の中で「怪演」役者の基準とは、たとえば伊藤雄之助である。一度見たら忘れられない馬面に、ギョロリとした目つき。不気味な悪党からお人好しの中年男まで、自在に演じ分けられる、安定した演技力。どんな映画やドラマに出ても、最初のワンシーンだけでは善人か悪人かわからない複雑なたたずまい。「こんな役者、もう出てこないだろうなぁ」と思わせるアクの強い存在感。30年も前に亡くなった人だから、今の若い視聴者に説明するのは難しい。

俳優・女優は、視聴者に印象を残してなんぼだと思っている。もちろんドラマの筋をぶち壊してはいけないけれど、本筋をジャマしない範囲でなら大いに「怪しげな演技」を見せるべきである。そして、いわゆる美男・美女ほど見た目のイメージを裏切る「怪演」をすべきなのだ(そういう意味では伊藤雄之助とか殿山泰司とか大泉滉なんかは見るからに“怪優”なので、見た目とのギャップがあまりない)。

昨年、ある舞台で見た松原由賀という女優は、素顔は可愛い女の子なのに奇声を発するせむし怪人の役を演じていた。これがまた素晴らしい怪演で、こういう役者がいるから演劇界は無視できないのである。

脚本家が考えるキャスティングには、イメージ通りの配役とイメージを裏切る配役の二通りがあって、実は後者の方が楽しいのだ。

これから出会う若い役者には、どんどん“怪優”に挑戦してほしいものである。

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2010年7月 6日 (火)

こども店長より、スイちゃんの時代なのだ!

いやはや、目を離せない子役が登場したものだ。NHK教育「みいつけた!」に出演しているスイちゃんこと熊田胡々のことである。

「みいつけた!」は、ナイロン100℃の三宅弘城が“みやけマン”としてヘンテコ体操をしたり(その体操テーマ曲「なんかいっすー」は宮藤官九郎が作詞)、コンドルズの小林顕作がオフロスキーというキャラクターで登場したりと、演劇系マニアック度の高い子供番組。この番組で、メインMCのようなポジションにいるのがスイちゃんだ。

スイちゃんを見ていて、まず驚かされるのがその演技力の高さ、セリフ回しの流暢さである。セリフ回しなどは、最初「誰かが吹き替えしてるのか?」と疑ったほどだ。昭和時代に比べて、日本の子役のレベルが上がってきていることは認識しているつもりだったけれど、スイちゃんのレベルは欧米の子役に近いものがある。

日本では天才子役はなかなか大成できないものだけれど、熊田胡々には大物の片鱗を感じさせるものがあった(ちなみに彼女の姉・熊田聖亜もドラマ・CMで売れっ子の子役であり、天才の血筋なのだろう)。これからは、こども店長よりもスイちゃんの時代! 熊田胡々からは、今後も目を離せない。

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2010/07/06の出来事

★「映画野郎」のコラム入稿。今回はデブコメディアンの系譜ということで、クリス・ファーレイについて書く。

★書かなくてはいけない原稿が溜まっていて、ここ数日引きこもり気味な生活(近所に買い物程度には出かけているけれど)。

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2010年7月 5日 (月)

コラム【トップを目指さず走り続けた名脇役~ロレッタ・デヴァイン】

コメディ映画で印象を残す黒人女優は、何故か“アクの強い太ったオバちゃん”が多い。スタイルのいい美人女優もいるけれど、彼女らはヒロインであるだけのポジションであり、案外印象に残らないのだ。例えばエディ・マーフィーやウィル・スミスの相手役って、あんまり見せ場がないでしょ? その分、三番手、四番手の脇役は登場シーンが少なくても、けっこうインパクトがあったりする。そういう役割の脇役女優で、80年代からずっと名脇役のポジションで走り続けている黒人コメディエンヌがロレッタ・デヴァインなのだ。

見た目は、ドーンと“肝っ玉母さん”体型。コメディもシリアスも器用にこなし、歌も踊りも玄人はだし。ウーピー・ゴールドバーグのように突出した個性でアメリカン・ドリームを実現したのとは違い、ハリウッド・エンターテインメントの王道まっしぐらである。押しの強さと愛嬌のあるキャラクターを得意としているせいか、太ったオバちゃんでありながらロマンスのある役が似合ったりする。現在放送中の海外ドラマ「弁護士イーライのふしぎな日常」(2008年~2009年)では、主人公の“不機嫌で口うるさい”秘書パティ役でレギュラー出演しているが、事務所の重役から慕われるという意外な設定がついていた。そして、このドラマでは出演者たちがミュージカルよろしく歌い踊るシーンが多く、デヴァインも迫力あるエンターテイナーぶりをたっぷり見せてくれる。

息長く多数の作品に出演し続けてきたロレッタ・デヴァインだが、日本で公開された作品が少ないために知名度はまだまだこれから(といっても、彼女自身は芸歴30年を超えているのだけど)。映画ファンに知られているとすれば、『ため息つかせて』(1995年)のグロリア役、『天使の贈り物』(1996年)のビヴァリー役あたりだろうか。どちらもホイットニー・ヒューストン主演で評価の高い作品だが、両作に連続で共演者として選ばれていることを見ても彼女の力量がわかるだろう。

また、『First Sunday』(2008年)と『Lottery Ticket』(2010年)では、アイス・キューブと共演。『For Colored Girls Who Have Considered Suicide When the Rainbow Is Enuf』(2011年公開予定。原作は黒人女性の数奇な運命を描いたヌトザケ・シャンゲの戯曲)では、ウーピー・ゴールドバーグとも共演しており、スターたちから“共演したい脇役女優”として重宝されていることが窺える。それも、彼女が脇役のポジションに誇りを持ち、彼女の演じるキャラクター同様に愛される人物であるからなのだろう。

それにしても、ここまで日本未公開作品ばかりがズラリと並んでるのは黒人がメインの作品であることと無関係ではないだろう。還暦を過ぎたロレッタ・デヴァインの芸達者ぶりを、なんとか日本でも目にする機会が増えることを切に祈りたい。

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2010年7月 4日 (日)

弁護士の良心と平和憲法

AXNで放送中のドラマ「弁護士イーライのふしぎな日常」は、脳動脈瘤の影響で予知夢(幻覚)を見るようになった弁護士イーライが、金儲け主義者から弱者救済の弁護士へと変化していくというハートウォーミングコメディ。コメディとしての面白さはさておき、登場人物それぞれのセリフから考えさせられることが意外と多いドラマである。

第12話「運命の木曜日」では、イーライが所属する弁護士事務所の代表であるジョーダンが、大口顧客(利益優先で弱者を切り捨てるような大企業)からの依頼を断り続けるイーライを反対派から守ろうとした時のセリフがいい。

「このところ、イーライは確かに、大口の依頼を断って弱者の案件ばかり担当しています。しかし私が彼を解雇しないのは、脳動脈瘤だけが理由ではありません。彼が、この事務所にとって必要な人間だと思っているからです。彼は、私たちが忘れかけている弁護士の良心を思い出させてくれる。彼ような人物の存在が必要なのです」

このセリフを聞いて、平和憲法(第9条)を変えようとしている我が国のことを思い出した。あの条項を変えたり、無くしたりしてしまうのって、この国の“良心”を見えなくしてしまうことなんじゃないだろうか? あれが現実的ではないことなんて、百も承知である。でも、あれがあるからこそ、恒久の平和を決意したことを度々思い出せるんじゃないだろうか。いわば国家の良心である。国が暴走しないようにストッパーの役割をしてくれるものなのだ。そういう“精神の拠り所”みたいなものは、ただ存在するだけでいいのである。弁護士にとっての“天秤をかたどったバッヂ”みたいなもの、と認識すべきだろう。

ところで、いよいよ次週はシーズン1の最終回。イーライがついに手術を受けるのだが、アメリカではシーズン2も放送済みなので、手術が失敗という展開ではなさそうだ。この先のイーライと周囲の人間関係も気になるところだし、早く日本でも続きが見たいものである。

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